滋賀で創業・起業なら「ビジネスカフェあきんどひろば」

　本年１月の第２１次入居者募集により、新しく５社のみなさんを草津ＳＯＨＯにお迎えすることになりました。平成１５年４月の開設以来、平成２０年３月に続いて２度目の満室となり、施設内は事業意欲に燃えた人々で活気に満ちています。
　ちなみに、３月から入居されたのは次の方々です。


【区画１】ビジョナリーカンパニー
　　　伴　　孝子さん

「おはようございます」と、玄関ホールに明るい声が響きます。代表者の伴さんは、全国各地の大手百貨店や大型商業施設で、永らく従業員教育に携わった経験を活かして起業。接客力を向上させる企画やセミナーの講師はもとより、現場での指導にも定評があり、精力的にとび回っておられます。そして、情報の集積地である湖南地域の草津市を拠点に、全国的な社員教育ネットワークを構築すべく奮闘中です。


【区画２】おうみスタイル
　　　　　　　澤　とし江さん
無農薬コットンの栽培から製品化まで、実体験できる教室を運営する一方、県内の授産施設とも提携して障害者の雇用機会を創出するという社会貢献度の高いビジネスを志向。また、スローフード関連の地産品の販売にも進出する予定で、アパレル業界出身のパートナー、廣田馨さんとの二人三脚で地域に根差した事業を目指します。


【区画６】テナントショップ
　　　　　　水野　清治さん

事業用の不動産物件情報専用のポータルサイトシステムを開発。中心市街地に増えつつある空き店舗の再活用にもひと役買おうというビジネスで、システムを利用する加盟店を広く募集します。既存の不動産賃貸業における経営上の改善ポイントを明らかにし、県の「経営革新」の承認を受けたうえで、地域の活性化に寄与しようとする姿勢は意欲的なもの。本格的な運用が待望されています。


【区画１７】ペットリレーションズ
　　　大出　彰彦さん

サラリーマン時代から温めていたビジネスプランを実現すべく起業。動物病院に関する業務管理ソフトの開発に取り組み、データベースの整備を進めておられるところです。昨今は、ペットに対する社会の注目度が高く、様々なビジネスが脚光を浴びていますが、病院経営に特化した事例は極めて珍しく、サポートする側も相応のブラッシュアップを要求されることになるでしょう。


【区画２０】ＳＯＦＴ－ＫＩＤＳ
　　　　一橋　英樹さん　

代表者は、昨春まで大津の創業準備オフイスに入居。その後、いったん自宅を事務所として開業されたのですが、Ｗｅｂシステムの開発業務をさらに拡大すべく、このほど草津ＳＯＨＯに入居されました。そして、これを機に従来の商号を現社名に変更。得意とされるネットショップのホームページ制作に磨きをかけるかたわら、新たに幼稚園や保育園をターゲットにしたＷｅｂビジネスに挑戦される構えです。

　新しく入居された５社は、文字通りの異業種で事業形態も様々です。オーソドックスなＩＴ企業もあれば、これからＩＴ環境を整備しようとする事業所もなくはありません。しかし、ＩＴ関連のエンジニアが揃っている草津ＳＯＨＯに入居されることにより、ＩＴ環境の整備が促進される期待感が小さくないのです。
ＢｔｏＣ事業者にすれば、身近なところにＩＴの専門家が控えていて、常にバックアップしてもらえるのは大きな魅力でしょう。
対するＩＴ関係の人々にも、少なからずメリットがあります。顧客と向き合っている事業者から、苦手とする営業面やマーケティングなどでアドバイスを受けることができます。
まさしく、持ちつ持たれつ。異業種交流の芽は、助け助けられるという相互扶助から発生するのではないでしょうか。