2009年10月02日

第3回ものづくり日本大賞 優秀賞受賞

第3回ものづくり日本大賞 優秀賞受賞
草津SOHO卒業企業 (株)大阪電子科学技術研究所

大阪電子科学技術研究所
(株)大阪電子科学技術研究所 代表取締役の大薗敏雄さんが主要製品「液晶超精密測長器を用いた0.5nmの120mmリニアステージ」で、ものづくり大賞優秀賞を受賞されました。これはナノメートル(10億分の1)単位の位置決めができる超精密計測機器を開発され、製造業を支える最先端技術として評価されたものです。
先日、大薗社長にお話を伺う機会がありましたので、レポートいたします。

■ものづくりとスポーツの少年時代
大薗さんは、少年の頃から真空管などの電子機器に興味を持っておられ、自分の手で電子機器を組み立てておられました。興味がつのり、技術をもっと学びたいと考えるようになり、地元の工業高校の電気科に進学されました。高校時代は技術の習得の他に、熱心に取り組んだものがありました。それはラグビーです。ポジションはフロントで、攻撃の最前線です。歯を食いしばって戦うという精神が鍛えられたそうです。

■自然に果敢に挑戦された学生時代
大学では山岳部に所属し、長野県にある北アルプスの穂高、剣岳といった険しい山々に果敢に挑戦されました。登山は常に危険と隣り合わせです。山の天候の移り変わりは激しく、時には、吹雪の中でもツェルト 1枚で、夜を凌がれたこともあるそうです。自然が持っている力に圧倒されながらも、「山に行くと根性が鍛えられる」と社長はおっしゃられています。登山はリスクを伴っています。進むか戻るか、自ら判断し行動することが求められているのです。事業においてもこの経験は役立っているそうです。

■ものづくりの世界で生きる
大学卒業後、商社に就職されましたが、商社ではモノを流通させても、「ものづくり」はできません。売買しているだけの仕事では、モノに対して正当な価値評価ができていないという不満が募っていきました。「ものづくりをしたい」という想いが増大し、「ものづくり」で生きていくと決心されます。それから様々な有名メーカーの製品開発に携われ、新しい高付加価値を生み出す研究活動に没頭していかれたのです。
製品開発段階での各種研究で“疑問”が芽生えることを重視し、とことん疑問を解決するために様々な取り組みをされました。
そのようななかで、一定の電圧をかけると液晶画素が光を通す性質を応用できないかと考え、大阪大学の吉野勝美名誉教授と共同研究がスタートします。この出会いから大薗社長の起業家としてのステージが始まりました。

 製品が小さくなればなるほど中に入る電子機器は極小化が求められます。製品加工など何をするにも極小化へ対応することが必要です。位置決めができないと安定した品質が維持できません。ナノレベルの位置決めという、重要でニーズの高い分野だけに、今後の事業展開に期待がかかります。
(立命館大学大学院経営管理研究科 福永亜希子)

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