2012年10月25日

長期保存型カットフルーツメロンの開発



(株)トオツカ種苗園芸
滋賀県草津市大路1丁目15-39
代表取締役 遠塚 政弘氏
TEL077-562-0037 FAX077-563-2251
http://www.theagri.co.jp/

(公財)滋賀県産業支援プラザでは、平成20年度から「しが新事業応援ファンド助成金交付事業」を実施しています。“しが新事業応援ファンド通信”では、助成金に採択された方の取り組み事例などを紹介しています。 

 (株)トオツカ種苗園芸は、大正5年(1916年)に設立された老舗企業です。“農業から明日の「環境」と「食」を創造する”を理念として、消費者や農家の方々のメガネにかなうような品種改良やきめ細やかな産地指導と種子選別を進めて来られました。

そんな同社は守山・草津メロンの種や苗などを供給されています。
そのメロンの開発技術を活かして、しが新事業応援ファンド助成金を活用し、取り組んだのが、長期保存型カットフルーツメロンの開発です。

野菜や果物を1つ買って家族みんなで食べる時代から、必要な分だけ購入して食べる時代となってきました。
そのような少子高齢化の時代に対応し、野菜や果物を欲しい人が必要な分だけ購入するカットフルーツ市場に着眼されました。

着眼したからといっても簡単にできるわけではありません。
約10年前から、長期保存が可能なメロンの開発を進めてこられました。
試行錯誤を繰り返し、ようやく長期保存できる目途が立つようになりました。
そして、改めて長期保存ができるメロンのことを考え、強みをじっくりと分析した時、世界という大きな市場が広がっていることに気が付いたのです。

現在の日本市場のカットフルーツ用メロンは海外から輸入し国内に入り、店頭での日持ちが1週間程度しかありません。
しかし、それが3週間ほど持つのです。
つまり、長期保存メロンなら大きな市場のある国や地域に輸出することができるのではないかと考えたのです。

おまけに世界市場もカットフルーツの需要が伸び、追い風が吹いています。
そのようなこともあって、長期保存用のメロンの栽培実験を“しが新事業応援ファンド助成金”で実施しました。

今年の春先は気温が上がらず、ずっと寒かったのを記憶されている方もおられると思います。

自然を相手とした事業は本当に大変で、農作物のことを考えると気が気でないと社長はおっしゃいます。
今回の栽培実験も天候の影響を受け、計画どおりにいかず、コストが余計にかかったりもしました。

しかし、新しいことに挑戦し続け、市場の求めに対応していなければ明日はないと信念を持ってがんばっておられます。
あと5年で創業100周年を迎えます。
その時までに長期保存用メロンを完成し、世界市場を相手に成果を出したいと意気込んでおられます。(船越英之)

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平成25年1月7日から1月25日まで、しが新事業応援ファンド助成金の募集を行います。
11月に説明会を開催いたしますので、こちらへのご参加お待ちしております。

しが新事業応援ファンド助成金 説明会開催情報 



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Posted by ビジネスカフェあきんどひろば at 09:00│Comments(0)ビジネスカフェレポート
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