2010年12月09日

『自助論』

『自助論』第10回
皆さん、こんにちは。
税理士・行政書士・ラジオコメンテーターの小川宗彦です。
「経営に役立つビジネス書10選」について、私が選び抜いた厳選ビジネス書を全10回シリーズでお届け致します。
順風満帆のときも逆境のときもあなたを勇気づけてくれる「座右の書」が必ずあります。
読み継がれている良書と出会うことで、自ら考え、自ら行動するビジネスパーソンになって頂きたいと思います。
それでは、早速参りましょう!

第10回 「経営に役立つビジネス書10選」
~『自助論』~12月9日号

『自助論』‐人生を最高に生きぬく知恵‐
サミュエル・スマイルズ著
2002年発行 竹内 均訳 三笠書房


今回、ご紹介する「経営に役立つビジネス書」は、原書は1858年に書かれ、日本では1871年に『西国立志編』と題して邦訳され、福沢諭吉の『学問のすすめ』と並んで明治期の青年たちに広く読まれたという、サミュエル・スマイルズの世界的名著、『自助論』です。

「天は自ら助くる者を助く」

私がこの格言に出会い、その意味するところを理解しようとしたあの日、とてつもない衝動が全身を走ったことが今でも忘れられません。

自助努力の精神・・・。

自助とは、勤勉に働いて、他人に頼るのではなく、自分で自分の運命を切り拓くことです。

本書は、コツコツ努力することは決してカッコ悪いことではなく、日々の少しずつの改善の積み重ねが人生を決めていくという真理を多くの人物の例をあげて、豊富なエピソードを元に普遍的なことが書かれています。

たとえば、「人生に暇な時間はない」「常識に明るく、辛抱強い人間になること」「逆境の中でこそ若芽は強く伸びる」など、いわば当たり前の内容が当たり前に書かれているのですが、私は何か困難な出来事に直面したときこの本を改めて読むと、自分が立ち返る原点に戻ることができます。

サミュエル・スマイルズいわく、「ビジネスでは、頭を使い、情熱をもって実践していくことが成功の秘訣だ。」と述べているとおり、「自助」を突き詰めれば、自分の目指すべき姿、それは、「自己実現」ともいうべき、「成果を上げる人」になることです。

つまり、「成果を上げる人になる=自己実現」ということは、自己修練で習得できるということなのです。

これは、人から教わるものでもなく、一部の人だけのものでもなく、一人ひとりの「自助」により手にいれることのできる産物なのです。

どんなに辛く悲しいときも本書を心の支えにして頂ければと思います。

何より、自己鍛錬の書として、かけがいのない人生を共にするそんな一冊です。

最後に、前作に引き続き、今回も編集を担当して下さった滋賀県産業支援プラザの船越英之さん、同じく日ごろお世話になっている滋賀県産業支援プラザの山本照美さん、谷口直樹さん、そして中川伸幸さん、ありがとうございます。

この方々の存在なくして、この連載コラムは世に出ることはなかったでしょう。

同じ時代を生きる起業家の皆さんと、「ビジネス書」というテーマを通じてつながることができたことをとても嬉しく思っています。

本当にありがとうございます。

希望に満ちた起業家の皆さんとは、現実のビジネスシーンでお会いできることを心より楽しみにしています。

これからも「ビジネス書」を読み続け、ビジネスに活かして行きましょうね!

それでは、また!



滋賀で創業するなら「ビジネスカフェあきんどひろばブログ」は滋賀県産業支援プラザ創業支援室が運営しています。インキュベータの運営もしています。 滋賀県大津市打出浜2-1 コラボしが21内 077-511-1416 創業支援室まで、お気軽にお問い合わせください。
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Posted by ビジネスカフェあきんどひろば at 09:00│Comments(2)経営に役立つビジネス書・・
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。
『自助論』は素晴らしい本ですよね。
ご紹介下さり嬉しくなりコメントさせて頂きます。

私は、星新一さんのお父さんがアメリカで頑張った原動力として『明治・父・アメリカ』に出てきました。それがきっかけで読んだのが懐かしいです。

今後もご紹介される本、楽しみにしております。
台風が過ぎ、鷹が飛び方を習えるようになりました。
日本も、鷹をみならって飛翔してもらいたいものです。
Posted by 高木健治郎 at 2011年07月21日 10:16
高木健次郎様
ご無沙汰をしております。小川宗彦です。
高木さん、本当にお久しぶりですね!
大学での教鞭生活はいかがですか?
このコメント欄は滋賀県産業支援プラザですので、改めてご連絡させていただきます。
Posted by 小川宗彦 at 2011年07月21日 11:53
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