第10回 「起業家のための事業計画書の作り方」
第10回
皆さん、こんにちは!
税理士・起業コンサルタントの小川宗彦です。
今日は10回にわたってお届けしたこのコラムの最終回、「事業計画をプレゼンしよう」です。
では、早速最終回のテーマに取り組みましょう!
第10回 「起業家のための事業計画書の作り方」
~事業計画をプレゼンしよう~8月7日号
いよいよ、事業計画のプレゼンテーションです。
プレゼンの現場では、あらかじめ提出された事業計画書を審査員は目を通していますので、やはり事業計画書の作り込みは重要になってきます。添付資料不足には気をつけて、締め切りには余裕をもって提出しましょうね。
プレゼンは、入室から始まりますが、プレゼンに相応しい服装で臨みましょう。スーツを着用するだけでも印象は変わってきます。
ビジネスの現場では印象が大事であり、常に相手がどう思うかを考えなければなりません!
流れとしては、序論、本題、まとめ、質疑応答の順序で進みますが発表時間はあらかじめ設定されていますので、事前の予行演習は必ず行い、そして想定問答集を作成しておきましょう。
審査委員も人間ですから、情熱のあるプレゼンに心は響きます。言いたいことでなく、伝えたいことを届けることを意識してくださいね。
事業計画は、起業段階のものだけではありません。定期的に見直しするものです。
今の自分は計画のどの地点にいるのかを常にチェックしましょうね!
あなたの未来を導く強力な武器となるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
大きな夢を描く起業家の皆様とは熱いビジネスの現場でリアルにお会いできることを楽しみにしています!
「君ならもっとうまくできるはずだ!」スティーブ・ジョブズ
それでは、また!
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第9回 「起業家のための事業計画書の作り方」
第9回
皆さん、こんにちは!
税理士・起業コンサルタントの小川宗彦です。
今日は、「事業計画書をまとめる」です。
では、早速本日のテーマに取り組みましょう!
第9回 「起業家のための事業計画書の作り方」
~事業計画書をまとめる~7月31日号
さて、いよいよ事業計画書をまとめる段階へとやってきましたね。
事業計画書は、これまで練り上げてきたコンテンツをベンチャーキャピタル用、金融機関用、事業会社用など提出する相手に応じて作り上げていきます。
自社の基本的なベースは変わらないわけですから、どこに重点を置くかが重要です。
では、どのように事業計画書をまとめればよいのでしょうか。これには、いくつかポイントがありますので、ひとつずつ確認していきましょう。
1、 創業を決意された動機は明確であるか。
2、 提供する商品・サービスのセールスポイントは何か。
3、 競合他社と比較し、品質・価格等に競争力があるか。
4、 創業しようとする事業について、知識、経験、ネットワークが活かされているか。
5、 提供する商品・サービスについて、ニーズはあるか。
6、 販売先、仕入先のルートが確保される見込みがあるか。
7、 売上げ、経費に根拠があるか。
8、 事業に必要な従業員、ビジネスパートナー等が確保される見込みがあるか。
9、 創業後の具体的な計画が書かれているか。
10、 創業に向けて、どのような準備をしてきたのか。
上記の10項目は、特に創業にあたって重視される事業計画書のポイントであり、必ずチェックされる項目です。
事業計画書がみせたい相手に届くように、創業段階では専門家である認定支援機関とも連携しながら作成してみてくださいね。
きっと、よいアドバイスが受けられ、魅力的な事業計画書が作成できるはずです!
次回は、「事業計画をプレゼンしよう」です!
それでは、また!
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第8回 「起業家のための事業計画書の作り方」
第8回
皆さん、こんにちは!
税理士・起業コンサルタントの小川宗彦です。
今日は、「リスクと撤退を明確にしておく」です。
では、早速本日のテーマに取り組みましょう!
第8回 「起業家のための事業計画書の作り方」
~リスクと撤退を明確にしておく~7月24日号
起業家の資質を見るのに,最も適した質問・・・。
それは、自社の事業についてリスクを認識しているかどうかです。
元々,補助金の審査員などは「リスクのない事業はない」,「リスクがあって当然」と見ていますから,起業家自身が嘘偽りなくリスク開示している事業計画書はとても高く評価されます。
リスク自体が不利なのではなく、そのリスクにどう備えているかが重要なのです。
リスクを隠そうとしてはいけません。
次に、事業立ち上げの段階で事業を止める基準を持っているかどうかです。
「最初から止め時なんて考えるの?」と思われるかもしれませんが、あらかじめ撤退時期を想定していることはとても重要なことです。
バラ色の人生、右肩上がりの経営を夢見ることはいいことですが、必ずしも思い描いたようにうまくいかないのが企業経営です。
たとえば、投資に対するリターンが3年やってみて芽が出ないなら、そもそもターゲットやビジネスモデルに問題があることが多いので、そのまま続けていけばジリ貧になるばかりです。
失敗したときの損失を限定するためにもあらかじめ撤退ルールを決めておくべきです。
やぶれかぶれの背水の陣をひいてはいけません。
次のチャンス、そして再チャレンジするために、起業家の方に持っていただきたいのは、撤退ルールに則った捨てる勇気です!
次回は、「事業計画書をまとめる」です!
それでは、また!
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第7回 「起業家のための事業計画書の作り方」
第7回
皆さん、こんにちは!
税理士・起業コンサルタントの小川宗彦です。
今日は、「投資と資金調達の計画をつくる」です。
では、早速本日のテーマに取り組みましょう!
第7回 「起業家のための事業計画書の作り方」
~投資と資金調達の計画をつくる~7月17日号
投資計画を考える場合、一発当てようと財テクを思い浮かべてはいけません。そんな時代は過去の話です。
ここで投資とは、あくまで事業への投資を指しますので、まず「いくら稼げばいいのか」を考えることから始めます。
たとえば、新規出店のコストに900万円かかるとします。この900万円を初期投資と言います。
大事なのが「何年で投資金額を回収できるか」を計算します。
このとき、私見を申し上げるならば、どんなに長くても3年で回収できるかどうかを検討してみてください。
新規出店の900万円を3年間で回収するということは、1年間に300万円の利益、つまり、1か月25万円の利益を出すということになります。
そして、この利益を達成するための売上高を逆算して、その売上高が達成可能であれば、「新規出店OK」という判断になります。
初期投資を回収する、投資にGOサインが出せるということは、その投資金額と同じ利益が出るという計画でなければならないのです。
次に、資金計画です。前述の投資計画を実行するためには資金調達をしなければなりません。すべて自己資金で賄えるなら別ですが、このとき、事業全体に必要となる金額から自己資金を差し引いた金額が資金調達しようとする金額となります。
では、どうやって資金調達すればよいのでしょうか・・・。
一つは金融機関からの借入金です。もう一つは、出資を募る資金調達です。
それぞれメリット・デメリットがあり、事業の戦略性が問われる手段となります。この資金調達については、今後の新たな連載で詳しく述べたいと思います。
いずれにしても、投資計画と資金計画は表裏の関係です。整合性のある計画を立てましょうね!
次回は、「リスクと撤退を明確にしておく」です!
それでは、また!
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第6回 「起業家のための事業計画書の作り方」
第6回
皆さん、こんにちは!
税理士・起業コンサルタントの小川宗彦です。
今日は、「売上と費用の計画をつくる」です。
では、早速本日のテーマに取り組みましょう!
第6回 「起業家のための事業計画書の作り方」
~売上と費用の計画をつくる~7月10日号
事業計画で必ず記載項目として求められるのが、売上と費用の計画です。
まず、売上計画ですが、通常、一年を区切りとして商品やサービスの数量に販売単価を掛けて計算します。
しかし、事業計画の中で、この売上計画を立てるのが一番むずかしいのです。
では、どのように売上計画は立てていくのでしょうか・・・。
この方法には、二つあります。
一つは、材料費、労務費、外注費、経費といったコストを積み上げて製品製造原価を求め、それに利益を乗せて販売単価を算出するというやり方です。
もう一つは、マーケットでいくらの価格で売れるかという仮説です。このとき大事なのは、動物的な勘に頼るのではなく、自分自身でマーケティングした結果の「根拠のある数字」を算出するというやり方です。
次に、費用の計画です。
大原則として、利益は売上から費用を差し引くことによって求められます。いかに利益を出すかは、売上計画同様に費用計画にも求められるのです。
たとえば、売上原価及び販売費及び一般管理費として仕入、給料、通信費、旅費交通費などがありますが、費用計画の中で最も大事なのが「人件費」です。人件費は固定費に当たり、この計画があいまいだと、資金繰りに影響してきますので注意が必要です。
このとき、人件費は社内の人員配置と組織図を念頭に売上計画に対応させることが組織を発展させる上でとても重要です。
次回は、「投資と資金調達の計画をつくる」です!
それでは、また!
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